よくある質問 of 廣瀬カウンセリング教室

■廣瀬カウンセリング教室Q&A

(廣瀬先生について)
Q1.廣瀬先生は吃音者ですか?
⇒A:吃音者ではありません。

Q2.なぜ函館刑務所で吃音矯正が始まったのでしょうか?
⇒A:受刑者の中に吃音が原因で罪を犯し、吃音を治すことなく出所し、中にはまた罪を犯して戻る方もいたそうです。廣瀬先生は吃音を治し、真の更生を目指すため吃音矯正の教室を始めました。

(原因)
Q3.条件反射が原因で吃音になると考えたのは何故なのか?
カウンセリングを手段としたのは何故なのか?
⇒A:廣瀬先生は受刑者と向き合う中で、吃音には特定の条件で起こるどもる反射があることがわかったからです。例えば、声を合わせて朗読する時などは、条件が無いのでどもらないと言えます。これらを改善するには、教えるのではなく当事者本人の気づきが必要と考え、カウンセリングを手段としました。

Q4.私は緊張しなくてもどもる時があるが、これは条件反射ではないのでは?
⇒A長い間経験し続けていることについては、無意識でも反応するようになってしまいます。ただ、本当に無意識なのかも再確認する必要もあります。日頃、どもることに対して注意を払っていない人は、条件・反応を見逃しているケースが非常に多くあります。
家族の前でどもる事の説明、条件反射は無意識下でもおこることについて追記

Q5.以前からどもる時に体に力が入っていることはわかっていたが、それでも治らないのは何故なのか?
⇒A体のどこに、どんな力が入っているのかを細かく観察する事が大切です。私たちも気を付けていることに、「わかったつもりにならない事」があります。本当にわかったなら、どもった状況を再現できるはずです。全く同じにならない時にはまだ条件と反射を感じ取れていないことだと思いますので、試してみてはいかがでしょうか?



(方法)
Q6.発声練習はしないのか?
⇒A:条件の異なる環境では、どもりはおこりません。無理に状況を作ろうとする行為は、新たに条件を加える事になる場合もありますので、発声練習は行いません。本読みなどは、あくまでも条件と反射を感じることを目的として行います。

Q7:なぜ感じることが吃音の変容につながるのか?
  ⇒A:言葉は心に湧き上がってきたことをそのまま話す事なのですが、吃音者は話す前に過去の失敗した記憶を再起する事が癖になっていて、実際に起こった事実を大げさに拡大したり、勝手に想像した恐怖を真実と感じたり、誤った解釈をしています。これにより吃音を到底解決できない困難な問題と捉えているばかりか、吃音の心配ばかりするあまり、会話で最も大切な「会話の相手」「会話の内容」をも軽視することさえあります。
廣瀬カウンセリングでは、「今、ここで」実際に起こったことから感じ取った刺激と反応のみが真の課題と絞り込むことで余計な心配を取り除き、吃音を取り巻く課題を正しく整理することで吃音の恐怖から抜け出し、自己実現を考える自分に変容しようという取り組みです。(これらのプロセスはロジャースのカウンセリングに共通する考え方です。)

Q8:「感じる」と「考える」ことはどのような違いがあるのか?
⇒A感じることは、「今・ここで」起こったことを体で感じることで、考えることは、「頭で解釈すること」と考えています。頭で考える段階で実際に起こったことからかけ離れた整理をおこない、自身の納得する内容に置き換えた結果、事実からかけ離れることも多くあります。これらより事実を感じることを大事にしています。

Q9:感じる事の次に何をすればいいのか?
⇒A:良くある質問ですが、余計なことを「何もしない」事が答えになります。説明にもあったように人間には「自己実現力」が備わっています。どもる時におこる事実を正しく感じた時に、自己実現の意欲が正しい方向へ導いてくれると考えてください。ロジャーズのカウンセリングでも同様の考えをもとに、クライアントの変容を期待したものになります。

Q10:変容の実感が感じるには、どの程度の期間が必要なのか?
⇒A:自分の変容はなかなか実感できないようで、変容した方に聞いても知らないうちに楽になっていたという話を聞きます。期間についても人により異なりますので一概には言えませんが、早い方で1年、遅い方で6-7年で変容すると思われます。



Q11:なぜグループカウンセリングなのか?
 ⇒A吃音は、過去のどもった経験を再起する事を繰り返した事が原因と考えていますが、これらの過程は、あくまで自分自身で行った作業となります。これらを解決するためには「見方を変える」事が必要です。そのためには自分自身で考え感じるだけでなく、同じ悩みを持つ仲間が感じたことなどを聴くことは非常に有効な手段になると考えています。更に、吃音はコミュニケーションの中で起こる問題ですので、グループで行う事により、改めて「会話の相手」「会話の内容」の大切さを感じる場にもなります。

(教室)
Q12:教室開催頻度は?
" ⇒A:現在の教室は月に2回開催しています。廣瀬先生が行っていた函館少年刑務所では週に2-3回の頻度で行っていたとのことです。"

Q13:先生がいない中、どのような人がカウンセラーをしているのか?
⇒A:現在の教室では、教室で変容した吃音者当事者がカウンセリングの研修を受けカウンセラーを行っています。但し、あくまでも「カウンセラーの役割」として行っており、私たちカウンセラーも学ぶ立場であることに変わりありません。

Q14:教室の体制は?
⇒A:私たちは全員が吃音当事者のセルフヘルプグループとして活動しています。グループカウンセリングを受ける現役生、仲間をサポートする修了生に分けられます。会の運営は現役生・修了生が分担して行い、カウンセラーは修了生から選抜して対応しています。現在は1対1の個別カウンセリングも試験的に実施しており、吃音者に寄り添い・変容を促す環境作りを進めています。

Q15:現役生と修了生の違いはなんですか?
⇒A:現役生はグループカウンセリングの中で自分の吃音に関する条件と反射を感じることで変容を目指す立場の方を指します。修了生は吃音克服の最後の仕上げとして、仲間の話を聞いたり・共感するなど、今まで自分の事しか考えなかった立場から、相手の事を考えられる自分に変容するための学習を行う立場を指します。

Q16:どのようにすれば修了なのか?
⇒A:明確な基準はありませんが、教室の基本的な考え方が実践に移せているか、自分のことだけでなく仲間の事を考えるようになってきたか、明らかな変容があるか?表情に変化がみられるかなど、カウンセラーの協議と本人の意思確認により決定します。


Q17:どれくらいの人が治ったのか?
⇒A:どもりを完全に克服し、本人が自信をもって治ったと言える方は教室が始まってから今までの間で数名(5-6名)おられます。治るという基準は、人により異なるので、人数では説明できません。但し、話すときに無駄な力を入れずに話せるようになった・言葉より会話の内容が大事だと分かった・どもりを気にならなくなった・自分より仲間の事を気遣うようになった など変容を認める方は数多く(百人を超える)おられます。

Q18:教室の規模・人数は?
⇒A:2017年1年で、現役生15名、修了生30名程度の方が教室に関わっています。

Q19:会費は?
⇒A:教室の会員で必要経費を負担し運営しています。2018年は6か月12回の教室で2500円/人の負担でした。